三垣君の苦悩の日々・ファイナル（３）（Ｒ18）

「あ、部長。……もう目が覚めたんですか」

　襖を開けて入ってきた村椿が三垣の動きに気付いて声をかけた。手にしていた紙袋を脇に置いて、三垣の横に膝立ちになった。

「おいっ、ツバキ！　おおおお前か？　お前がやったのかっ？」
「すいません部長……もうあまり日が残されていないので。今から部長に僕の事を覚えておいてもらいます。……身体で」

　――え？　今なん……て……？

　訊くより先に村椿が行動に出た。片手でとん、と押されただけで三垣は布団に崩れ落ちた。思うように身体の力が入らない。飲まされたのは酒だけではないのかもしれない。ベルトのバックルが外される。後ろ手に縛られた腕が己の体重で痛い。

「うわっ、ツバキ、お前マジかよ……っ」

　――俺に乗っかるつもりか？　だったら……ってだったらってなんだよ俺っ？

　自分の思考に混乱して目が回る。緩められたジッパーの狭間から村椿の手が滑り込んできた。

「部長、じっとしてて下さいね」
「じっとってちょ……わっ」

　下着の上から中心をやんわりと握られる。村椿を見上げる。その表情はかなり思い詰めた表情で。

　――ってツバキ、目が怖ぇって……！

　三垣を握る村椿の手が上下する。決して技巧的ではないその動き。だが。

「三垣部長……いえ、友冶さん……」

　耳元で囁かれ、迂闊にもぞく、と背筋に快感が走った。

「ちょ……ツバキ……」
「良かった……友冶さん、感じてくれてるんですね……」

　村椿の言葉にかっと顔が熱くなる。握られた中心、三垣の雄が村椿の掌の中で熱を持ち始めていた。

　足は縛られていない。本気で抵抗するなら、身体が言う事を聞かないと言えども村椿を蹴り上げる事くらいはできるはずだ。それをしないのは。

「ツバキ、腕痛ぇってっ」
「あ、すいません……」

　三垣の訴えをどう受け取ったのか、肩に手を掛けられて俯せにひっくり返された。ジーンズの両裾を掴まれて、ずるずる、と脱がされる。残った下着もずり下ろされ、下半身に纏う物はなくなってしまった。




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三垣君シリーズあります。よろしければあわせてお読みくだちぃ。
三垣君の苦悩の日々
続・三垣君の苦悩の日々
三垣君の苦悩の日々ZZ



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