そばにいるから。（３）（Ｒ１５）

「ん……、……」

　倉本の舌が、悠の舌を優しく擽る。ごく穏やかに与えられる優しいキスに、それでも悠は少しずつ、昂ぶってゆく。ようやく身体の力が抜けた悠の身体をそっと引き寄せ、倉本は悠の衣服をするりと脱がせた。

　ベッドにゆっくりと縫い付けられる。胸の突起にも柔らかいキスが落ちてくる。ふっくりと勃ちあがったそこを舌先で弾かれると自ずと腰が揺れた。

　こうやって時々、悠は倉本と裸で抱き合う。

　以前から気になっていたカフェ。中に入ると優しいコーヒーの薫りに包まれた。いつか自分もこんな店を持ちたいという想いは、悠をここで働きたいという想いに駆り立てた。

　特に募集をかけている様子もなかったこの店にアルバイトとして雇って欲しいと申し出た悠の想いを、上に掛け合う事で叶えてくれたのが店長の倉本だった。

　いつだったか、新しく入ったスタッフの歓迎会を閉店後店を会場にして開いていた時だったと思う。ほんの少しのアルコール。普段は固く閉ざしている事の多い悠の形の良い唇が、心と共に綻んだ。ずっと好きな同性がいる事、そしてその恋はずっと叶わずにいるのに、どうしても止められないと言う事を、隣に座る倉本に優しく聞き出されてしまった。

「辛い？」

　倉本にそう問われ、心が溢れそうになった。

「俺と付き合う？　少しは紛れるよ」

　倉本の甘い言葉に、悠は思わず首を縦に振った。





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野田学について(*´∀｀)

叔父：野田歩（あーちゃん）
父　 ：野田進
『野田学、10歳。好きな人がいます。 』

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