そばにいるから。（14）(R18）

「あっ、はっ、んっ、んんっ」

　耳の後ろに、学の唇の感触。思いがけずぞくりと快感が走る。そこを痛い程に強く吸われた。

「んっ、っ、……、ぁっ」
「ハルカ……、なんで、……くそッ」

　吐き捨てるように呟いて、学が首根に噛み付いた。

「あぁっ、ん、っん、ん、っ」

　尖った歯が肉に食い込む。混濁した意識の中で、その痛みはどこか恍惚にも似た感覚となって悠の全身に広がった。

「俺の名前、呼んでみろよ」

　不意に掛けられた声に薄く目を開けた。何度も訪れ見慣れた、学の部屋。じわり。浮かんだ涙で歪んだ。

「はっ、んっ、っ、ル、サトル……」

　――サトル。

　大きく揺すられ、中で学が爆ぜた。続け様数度、打ち付けられる。全てを吐き出したらしい学が、脱力の吐息と共にぎゅ、と悠を抱き締めた。たった今歯を立てたその場所に、柔らかいキスが落とされる。

　――サトル……？

　勘違いしそうなその抱擁。困惑し、真意を知りたくてそっと身体を捻った。

「っ、ち……っきしょ……」

　振り返る気配で我に返った学が悠から身体を離し、悠はベッドに落とされた。同時に二人を繋いでいた場所から、学が去って行く。

「ぁっ、……」

　ずるり、と背後が擦れる感触。その摩擦に、身体が震えた。学を受け入れて、そこに初めて宿った快感だった。

　学は身体を起こしてベッドから下りると、ベッドを背に片膝を立てて床に座り、そして俯いた。

　愛しい背中。手を伸ばせば触れる事のできるそれを、悠はただ黙って見詰めた。







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野田学について(*´∀｀)

叔父：野田歩（あーちゃん）
父　 ：野田進
『野田学、10歳。好きな人がいます。 』

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