そばにいるから。（13）(R18）

「っ、ハルカっ、力抜けって……っ」
「はぁ、あっ、はぁっ、っ」

　身体を串刺しにされたような感覚。体内でうねる腸壁の曲線が、無理矢理学の形に沿うよう道付けられる。少ない潤いのみで学を受け入れた所為なのか、学の少しの動きにも痛みを伴い身体が軋む。それを堪えるのが精一杯で、力の抜き方なんて分からない。滑りが悪い上に締め上げられて学も動きが取り辛いのか、肉道を馴染ませようと腰を左右に揺すった。

「っ、はぁっ、んっ、っ」

　痛みから逃れようと無意識にシーツを掴む手が前へと伸びる。けれども悠の腰を掴む学の強い力の前ではそれも許されずに、悠は唇を噛んでシーツに顔を埋めた。

　学の先端から先走りの蜜が溢れて中を濡らしたのか、しばらくすると少しずつ悠の中が馴染み始めた。すると悠を穿つ学の動きに抽送が混じり始める。

「ぁっ、っ、んっ、っ」

　――サトル。

　こんなセックスで、学は気持ち良いんだろうか。学には多分、初めてのこの行為が。こんな形で失われてしまう事に対する罪悪感で、悠の胸が刺すように痛む。

　少しずつ、抽送の振幅が大きくなってゆく。内壁を擦り、絡み付く襞を振り切って。一度拡げられた場所は、それでも学の全てを受け入れるように、少しずつ学の形に変化して彼を包み込んだ。

　血が逆流したかのように意識が朦朧とする。瞳孔がどうにかなったのか、見るものの焦点が合わない。

「――ハルカ、っ」

　靄の掛かった意識の中で、学の切羽詰まった声が鮮明に響いた。身体から意識を切り離し掛けていた悠に、再び意識が戻る。

「ぁっ、っ、っは、んっ」

　今確かに、学に名前を呼ばれた。

　もうそれだけで。

　この痛みでさえ、学の全てだと、記憶に残せればそれで良い。

　――サトル、好きだよ。

　目を閉じた途端、強く、奥まで打ち付けられた。その痛みに背が跳ねる。跳ねたその上体を刈るように片腕で掬われ、引っ張り上げられた。







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野田学について(*´∀｀)

叔父：野田歩（あーちゃん）
父　 ：野田進
『野田学、10歳。好きな人がいます。 』

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