副寮長橘悦朗・寮内世直し諸国漫遊の旅（後）

「よーく知ってんだよ」
「ですがっ！」

　河合のヤツ、食い下がんじゃねぇかよ。その反抗的な態度、こないだ俺らがヤってやった時に見せてくれたら俺もも少し燃えただろーに。

　俺は七つ道具を入れた鞄をゴソゴソ探った。あった。ウケネコ二匹にはコレがイイ。エラストマー製、柔らかくてずるりと長い双頭張り型。通称ウナギ。俺は二人の前で高々と掲げた。

「ええ～い、控えィっ控えおろう！　この長いモノが目に入らぬか！　恐れ多くも先がどっちも挿れられる、ウナギ様にあらせられるぞぉおおぉっ！」
「はっ！　ははぁ～っ」

　二人は喉から手が出てくんじゃないかっつう勢いで俺の出したウナギ様を見上げた。

「ええいお前らケツを出せぃケツをっ」

　言ったら二人は並んでソソクサと俺にケツを向けた。その早さに呆れながらもズブっと一挿し河合に、もう一挿し駿河に。これで二人はウナギ様によって繋がった。

「これでウケネコ二匹、存分に愛を確かめ合うがイイ」
「アッ――！　りがとうございますっアッ――！」

　二匹は嬉しそうにケツ振りながら、俺に感謝した。

「あぁ駿河っ……これで俺たち……」
「一緒に……河合……アッ――！」

　早速二人が愛を確かめ合い出したから俺はそっと部屋を後にしてやったそう、俺はいつでも空気の読める男それが橘悦朗。

「またつまらぬモノを斬ってしまった……」

　最後にどうしても言いたかった台詞。言い終えて、出たのはガッツポーズ。

「や～今日もイイ事したな～」

　さー帰るか。隼人、もう寝てっかな。

　俺は自室へと急いだ。


　この世に不埒で不純な性の情事がある限り、俺の寮内世直し諸国（ケツ）マンＵの旅は続く。


　――ちぇす！


　おわり





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『私立BL妄想学園高等部』
前回のエロﾀﾝの働きっぷり(*´∀｀)　→　副寮長・橘悦朗



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超オジョヒンですんませ…orz
孫悦は孫の全権力を駆使して同室なんす(*´∀｀)
桃太郎侍に金さん、黄門サマ、どれもとってもステキな響き…(*´∀｀)