「付き合ってもねぇのに毎日顔見に来るようなヤツにナツメをうまくコントロールする事なんてできねぇよ。必ず干渉し過ぎる事になる」
「ナツメさんを変えるとか、コントロールするとか、俺はそんなの望んでないすよ」
――ただ、……。
ただ、ナツメの全てが愛しい、と思う。
ナツメが何かを求めた時、ナツメの求めるものをナツメが求めるように。全てを与える事ができるのなら――。そしてそれこそが、和大の望みだった。
「ナツメさんを変えるとか、コントロールするとか、俺はそんなの望んでないすよ」
――ただ、……。
ただ、ナツメの全てが愛しい、と思う。
ナツメが何かを求めた時、ナツメの求めるものをナツメが求めるように。全てを与える事ができるのなら――。そしてそれこそが、和大の望みだった。
「んな事言ってたってお前みたいなガキはナツメにハマってくんだよ。なまじ見た目が良いからナツメのあの性質(タチ)を知らねぇまま近付いて来るヤツも沢山いる。――この前のナツメの傷、見ただろ? 同じようにお前がナツメに傷付けられた顔して、逆にナツメを傷付けんのが目に見えてんだよ。だからもう、ナツメに深く関わろうとするのはやめろ」
「――忠告すか?」
――それとも牽制?
煽ったところで何も良い答えは導く事はできないだろう。
和大は二言目を声に乗せる事を止めた。
「助言だ。お前みたいなガキがナツメと付き合うのは無理だってな」
そして河辺はまた少し、意味ありげに笑った。
「――ナツメ、スゲェ具合イイだろ?」
「何の、すか?」
河辺の示唆する事が何の事なのか、本当は和大にも分かった。そんな挑発には乗らない、と河辺に言うように、河辺を見据え、敢えて問いを返す。
「セックス。あんななのにすぐ身体開いちまうから余計タチ悪ぃんだよな」
「……、俺は」
「ヤってねぇのかよ、ナツメと」
「……、まぁ」
そんな事は大した事じゃない。心底思うその声を、河辺を強く見返す視線で応えた。
←11へ / →13へ
←1から読む
すいません(8)の後半部分、ナツメと河辺の会話を少し付け足しました。
ナツメの心が和大にある事を、河辺が気付きますた。
よろしければもう一度ざっと見ていただけるとウレシスですもめんなさいです(;´Д`)
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そして河辺はまた少し、意味ありげに笑った。
「――ナツメ、スゲェ具合イイだろ?」
「何の、すか?」
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「セックス。あんななのにすぐ身体開いちまうから余計タチ悪ぃんだよな」
「……、俺は」
「ヤってねぇのかよ、ナツメと」
「……、まぁ」
そんな事は大した事じゃない。心底思うその声を、河辺を強く見返す視線で応えた。
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