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09.白い肌を月明かりが照らし出した(3)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「っ、……」

 怜史の窄まりの上を、榛名の指の腹がそこを柔らかく揉みほぐすようにゆっくりと動く。

「榛名さん、俺に……挿れてぇの?」

 柔らかく触れられてもなお、そこは緊張にぴく、と収縮する。そんな怜史を労るように、榛名は再び優しいキスを落とした。

「怜史、俺は」

 キスの合間に榛名が静かに言葉を繋ぐ。その声は、優しく怜史の鼓膜を擽った。

「俺を一番欲しがってくれる人に応えたいと思うけど」
「ん……」

 榛名が一度手を引き、その手を口元に運んで自らの指先を湿らせる。間近で怜史に見せつけるようなその仕草は、そこはかとなく艶っぽく、見詰めているだけで怜史はまた、高みへと導かれる。

「俺から欲しいと思う事は……そうないよ」

 怜史を引き付けて離さない榛名の瞳。グレーのその瞳が、怜史を誘う。

「怜史に挿れたい。俺がいつも怜史からもらってるくらい、怜史も悦くしてあげたいから……」

 榛名の濡れた指先が、再び怜史の背後に触れる。榛名の意図を理解した怜史は、それでもどうしても緊張に身体が固くなるのを感じて、自ら身体の力を抜こうとゆっくり息を吐いた。

「ん……榛名さんがそう言ってくれるなら。いいよ、榛名さん。俺のこと、抱いてよ……」

 そっと、榛名の背に両腕を回した。

 榛名の目元が綻んで、ゆっくりと柔らかく、笑みに細められた。

 しばらく入口の周囲を撫でて潤いを移し、そしてつぷりと榛名の指先が中に入ってくる。その不思議な異物感に、怜史の全身がうっすらと膜を纏ったように粟立つ。ゆっくりと指先を回して小さな隙間を作り、そしてまた奥を指先が拓く。

 怜史の中に在るのが榛名の美しい指だと思うと、それだけで怜史の腰は自ずと揺れた。



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怜史×榛名
『君と濡れたい10のお題 』




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