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09.白い肌を月明かりが照らし出した(5)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「怜史、柔らかくなってきたね。俺の指、包むみたいに締め付けて来る……」

 指を挿し入れている榛名の方が挿れられているんじゃないかと思わせる程に、榛名の肩が呼吸の度に大きく上下する。その表情はうっとりと恍惚として、時折自らの唇を舌先で湿らせるその様子は妖しいまでの艶を持つ。その吐息は熱く、怜史の肌を灼くように降り注ぐ。

「榛、名さん……俺、もう挿れても、ダイジョブそ、じゃね……?」

 背後が榛名の二本の指に馴染んだ。内側から拡げられる圧迫感より、粘膜の摩擦から興る快感。

 これが榛名自身なら。

 繋がった歓びから、きっともっと悦くなれる。榛名と一緒に。

 榛名が、笑みに目を細める。

「ん……あと少しだけ……」
「……っ、ぁっ……」

 榛名の指が、更に増えた。

 そっと、けれども怜史をみしみしと割くように圧迫する指は、中で粘膜を擦るように曲げられ、その度怜史の身体は翻弄されるようにびくびくと跳ねる。

「んっ、榛名さんっ、も、……」

 身体の奥から込み上げる愉悦。自分の身体が榛名に造り変えられると感じる。

 いつの間にか羞恥さえ忘れる程に。

 知らず、怜史は榛名の猛りに手を伸ばしていた。

「榛名さん、は、やく……挿、れ……」
「なに? 怜史……」

 榛名が怜史の言葉を待つ。笑みのまま、じっと。けれども中に埋め込まれた指は、その怜史の言葉を促すように内壁を擦り上げる。

「んっ……あ、榛名さん、挿れて、早く……榛名さんと、繋がりたい……」
「ん……怜史」

 榛名は満足そうに笑って、怜史にご褒美のようなキスを落とした。





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怜史×榛名
『君と濡れたい10のお題 』




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