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十二月二四日、夜八時(7)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写です。18禁でおながいします。


「ん、ぁ、慎治さ、――っ!」

 最後にダメ押しのように中を抉られて、俺は慎治さんの口の中で果てた。びくん、と身体が痙攣する度慎治さんの喉を突いてしまう。慎治さんは、ん……、と小さく鼻から声を漏らして、全てを口で受け止めた。そして舌で俺を包みながら、こく、と喉を鳴らして俺の吐いたものを飲み込んだ。

 荒くなっていた呼吸が整ってきてやっと、無意識に掴んでいた慎治さんの短い髪から手を離した。

「……」

 なんか、違う気がする。これじゃ結局俺だけ気持ち良くて、いつもとさして変わらないか、返っていつもより慎治さんに尽くされてるような気さえする。「大事に抱く」とは言ってたけど、それでもなんかもっとこう……ガツガツされるのかと思った。

「歩」

 どことなく不貞てる俺に気付いたのか、慎治さんが優しい笑みを浮かべながら上ってきて、俺を抱き締めた。

「……慎治さん、ヨくなってねーじゃん」

 ぼそりと呟くと、慎治さんはふと笑って俺のこめかみにキスをした。

「んな事ねーよ。お前の顔も見れて声も聞けてスッゲーーー………………気持ちイイ」

 慎治さんは「気持ちイイ」までにもの凄く長い間を置いて答えて、「それにまだこれで終わりじゃねーし」と耳元にキスをしながら囁いた。

 ――でも。

「俺もする」
「――え?」
「俺も、する」

 もう一度言って、俺は慎治さんの腕の中から抜け出した。慎治さんの返事を待たずに慎治さんをベッドに押さえ付ける。慎治さんの表情を伺いながら、猛りに手を添えて根元から舌を這わせた。

「歩、イイってんな事……」

 慎治さんが俺の頭に手を置いて、俺の動きを止めようとする。けれども俺は、さっきの慎治さんに対抗するようにそれを無視して、慎治さんの猛りに手を添えて先端を咥えた。

「歩……」

 言っても無駄と思ったのか、慎治さんは苦笑混じりにふ、と息を吐いて、俺の頭をそっと撫でた。





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