三垣君の苦悩の日々・ファイナル（７）（R18）

「もうあんな暴挙には出んなよ。俺は、お前の気持ちに応える事ができるんだから」
「はい……」

　ようやく見せた笑みに、瞬きをするとまた涙が零れた。これはいつもの雨上がりの笑顔よりクるな、と思ったら気付いた時には村椿の両頬を掴んで唇を重ねていた。

　村椿の柔らかい唇を何度か啄むと、桜色の唇が綻ぶように薄く開いた。角度を変えてその唇を塞ぐ。舌先同士を触れ合わせると、遠慮がちに伸ばされた村椿の舌が三垣の舌の裏をなぞった。村椿の舌が触れた所が順に甘く痺れてゆく。込み上げる欲望のままに村椿の舌を吸い上げ、己の舌を絡ませた。

「ん……、……」

　村椿の甘い声が耳を擽る。三垣の腕にそっと添えられていた村椿の掌が、三垣の背へと滑らされる。その手が先刻の強引さからは考えられない繊細さで、三垣の背を撫でた。その愛撫がもの足りなくてもどかしいような、けれどもざわざわと背が官能にざわめくような、とにかくもっと村椿を感じたくて更に身体を引き寄せた。

　唇を離して、互いの顎を相手の肩に預ける。村椿の脚に己の脚を交差させ、下腹部まで身体を密着させた。互いの雄を触れ合わせると、村椿の雄も熱く、三垣を求めてその欲望を示していた。

　下着をずらして村椿の猛りに直に触れ、己のそれと一緒に握る。

「ぁ……友冶さん……」

　二人一緒に握る三垣の手の上から、村椿も手を添えてきた。横を向いて村椿の耳朶に口付けると、村椿も三垣の方を向いて唇を重ねた。互いの腰がいやらしく揺れる。重ねた唇、至近距離で見た村椿は想像以上に大人っぽくて、三垣の心臓がどくん、と跳ねた。





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三垣君シリーズあります。よろしければあわせてお読みくだちぃ。
三垣君の苦悩の日々
続・三垣君の苦悩の日々
三垣君の苦悩の日々ZZ



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