そばにいるから。（36)（R18)

「ぁ、や……」

　翻弄される。学の視線と指に。そしてそれを幸せと感じる己を自覚する。

「や？」
「っん、っ」

　自分も知らない自分が暴かれる。その不安に小さく首を横に振る。

「イけるだろ？」
「ぁっ、んっ」

　学が悠に問いを向ける度に、体内の指がいやらしく曲げられる。その度に身体がびくびく跳ねて、言葉を紡ぐことはもはやできない。

　――サトル。

　何を求められてもきっと、それが学の意思なら全てを受け入れるだろう。たとえ今、首を絞められても。

　その想いが伝わるようにと、学の首を掻き抱いた。

「ん、っ、サ、トルっ」

　耳元で学の吐息を感じる。その空気で学が微笑を浮かべている事が理解る。

「はーちゃん」
「あっ……」

　穏やかに、優しく。

　数年振りに聞くその呼び名は切なく全身に響き渡った。全ての記憶が優しい色に塗り替えられてゆく。

　悠は目を閉じた。

　身体の中で、今まで自らを押さえ付けてきた全ての砦が崩れる音が聞こえた。

　きっともう、離れられない。

「っあ、……んっ」

　不意に、体内を埋める指が増えた。その圧迫感で涙が溢れる。再び込み上げる吐精の予感。腰を擦り寄せて、自身を学に押し付けた。その熱を、学が握った。

「あ、ぁっ、んっ、っ」
「イけよ、はーちゃん」

　耳元で囁いて、学が耳朶に口付ける。耳朶が学の口に含められ、悠の体内を満たす指が官能の根元を内側からぐ、と押した。









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野田学について(*´∀｀)

叔父：野田歩（あーちゃん）
父　 ：野田進
『野田学、10歳。好きな人がいます。 』

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