すべては愛のせいだろ？（36)(R18)

　埋め込まれた指は、淳汰の官能の一点を掠めながら抜き挿しが繰り返される。

「んっ、……っ、……」
「お前とカラダの相性イイと思ってたのも全部――」

　――淳汰の事、好きだったからなんだな。

　肌から全身に溶け込んでくるような囁き。

　言葉と共に、身体中が蕩けるような、甘さを持って。

「なあ淳汰、俺らさ」
「っ、な、んだよ」
「相当愛し合っちゃってんじゃねぇ？」
「……かな、っん、っ」
「『かな』じゃねぇだろ『だな』だろ？」
「……だな、っ、ぁっ」

　淳汰の中から聡士の指が去って行った。その緩い刺激と、拡げられていた背後が不意に収縮した事でぞくりと身体が震える。

　継いで聡士の手が、淳汰の下着を取り去りに掛かる。淳汰は聡士の上体に乗せた頬と胸元に自重を掛け、それを手伝うように腰を浮かせた。

　淳汰からも急いた仕種で聡士が下肢に纏う布切れを下へとずらしてゆく。淳汰の手が届かなくなったところで聡士は自分の足を使って自ら下着を脱ぎ、淳汰も最後は自らの手で下着を足から抜き去った。

　両の尻を鷲掴みにされて僅かに持ち上げられる。晒された背後に聡士の切っ先を感じた。高鳴る心臓。強張りそうになる身体を、淳汰はそっと息を吐いて自らを宥めた。聡士の先端が、くぷ、と音を立てるように中に入ってくると、淳汰からもゆっくりと腰を落として聡士の熱を受け入れていった。

「……っ、は……」

　少しずつ、聡士と深く繋がってゆく。少し入っては引き抜いて、そしてまたその奥へと。

　繋がった場所の熱さに、淳汰の胸が灼かれたように熱くなる。息苦しくて、額を聡士の肩口に置いて圧迫感に耐えていたら、聡士の手に長くはない髪を掴まれた。後ろに引っ張られ、顔を上げさせられる。荒い呼吸で肩を上下させながら薄目で聡士を見下ろすと、聡士の強い視線に射抜かれた。




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↓二人がちょろっと出てくる話はコチラ
中野聡士→『にしがひがしに』
山井淳汰→『24/7(twentyfour-seven)』
『聡士×淳汰（タチ×タチ）』



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