すべては愛のせいだろ？（38)(R18)

　自重が掛かった事で二人の繋がりがより深くなる。

　十日振りに聡士によって拓かれた身体は、慣れない圧迫感にみしみしと軋んだ。それでも聡士を求める心によってそれを柔軟に受け入れ、体内の襞が静かに蠢いて聡士の熱塊を押し包む。

「俺がイかせてやる」

　向かい合い、見下ろして聡士の両肩に両腕を置いた。淳汰を上目遣いで見上げた聡士が、笑みと共に小さく頷いた。

「ん……イかせろよ」

　額を触れ合わせて笑い合い、また唇を重ねた。

　唾液を交換し、確かめ合うように背を撫でる。腰を揺らして自ら体内の聡士を悦い場所へ導き、淳汰がそうする事でまた聡士も高みへと導かれているようだった。

「っ、……っん」
「声殺すなって、……っ」
「っ、お前もな」

　ない余裕を絞り出して言葉を返す。僅かに腰を浮かせて咥え込んでいた聡士を空気に晒し、そしてまた身体を落として根元まで飲み込んだ。後孔で聡士を扱くようなそれを続けて繰り返すと、淳汰の中でまた、聡士の質量が増した。

「あー淳汰、……っ」

　聡士の臍の下辺りに手を置くと、ぴく、と聡士の下腹部の筋肉が絞まる。込み上げる射精への予兆を堪えているのか奥歯を噛み締め、僅かに開いた口端から吐いた吐息が淳汰の肌に熱く注がれる。荒い呼吸に上下する聡士の肩と胸元。そのどれもがこの上なくいやらしく淳汰を煽る。

　快楽の淵へと二人絡まり合いながら墜ちてゆくのもまた良い、と淳汰は沸騰寸前の朦朧とした意識の中で思った。








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↓二人がちょろっと出てくる話はコチラ
中野聡士→『にしがひがしに』
山井淳汰→『24/7(twentyfour-seven)』
『聡士×淳汰（タチ×タチ）』


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