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You'd Be So Nice To Come Home To (1/2)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 深夜過ぎ。一人の部屋に戻った位織は、放心したように立ちすくんだ。

 自分でない、他の誰かを想う尚大に抱かれる事に慣れたつもりでいたはずなのに。

「今日のは、さすがにキツ……」

 心がこんなに痛むのに、自嘲のような笑みしか零れてこない。涙はとうに枯れてしまったのかも知れない。自ら深めて行った傷はもう、数年の時を経て身体の一部になってしまっているかのように。

 尚大との行為の途中で、この部屋に帰された。理由は聞いていない。けれども尚大がそんなにしてまで優先する相手はただ一人――尚大がずっと密かに、想い続けている相手だけ。


 どのくらいぼんやりしていたのか、ふと我に返って本棚に手を伸ばした。学生時代に使っていた学術書を一冊手に取り、床に腰を下ろす。専門用語の羅列のようなその本の内容は頭には半分も入って来なくても、位織の痛みは紛らせてくれる。この際最後まで読み直してみようかなどと思いながら、位織は文字列を追い始めた。

 どのみち今夜は、眠れそうにない。

 ――ピンポーン。

 突然鳴ったインターフォンの音に驚いて、位織は顔を上げた。時計を見ると、針は午前二時を指していた。こんな時間にこの部屋に来るのは。

 訪問者が誰かも確認せずに、位織は玄関のドアを開けた。

「――ごめん、こんな時間に」

 位織の予想に違わず、そこに立っていたのは尚大だった。

「ん……どしたの」

 入る? と訊こうとしたところを、尚大に抱き締められた。

「位織さん、さっきの続き、……」

 させて、と位織の肩口に顎を乗せた尚大が、小さく囁いた。

「……いいよ」

 位織は尚大を労るように、優しくその髪を撫でた。





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『Fly Me To The Moon』 の 35 ・ 36 で
河辺が途中で追い返してしまったセフレの位織サイドの掌編す。


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河辺、ナツメを見つけてあとは和大に任せて、続きをヤりに来ましたw

タイトルはこちらもジャズのスタンダードで(*´∀`)
意味は『帰ってきてくれたらいいのに』的な感じと思います。


つべで探してみますた。
ご興味あるかたよろしければドゾー
こんなんとか
こんなんとか
こんなんとか(←ビジュアル注:おばちゃん)
男性ボーカルではこんなんとか。


ジャズボーカリストのハルカの母(サトル×ハルカよりw)も
歌ってたりしてたらイイなぁ(*´∀`)






コメント
【秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!ございます(*´∀`)】
>秘密拍手コメiさん(*´∀`)

あいーナツメを守ってやれずに痛々しいトコ見るハメになった上に
自分じゃ慰めらんないコトを思い知って
メソメソしながら位織んトコへ戻っていきますたw
Sなのに実は甘えんぼサンなので
ナツメには合わないハズですw
この人もほんとは愛されるほうが向いてるんじゃないかなぁとかw
今回の話では進展ナシですが
いつかこの二人くっつけたいなぁと思ってはいるす
でもまだどやってくっつくかとか全然未定すorz
位織も思い余って若干ヤバめですが
河辺刺したりとかそゆのはないですw
どやってくっつけたらイイですかiさんステキな案くだちぃ(;´Д`)

2009/02/09(月) 22:33 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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