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木戸×太一(完結)(関西弁リーマン同い年・R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「ほんであいつ、俺らの事知ってんの?」
「イテテテ、や、言うてへんけど……あ」
「なんやねん」
「いやあいつ男と経験ある言うから男同士で入れるラブホ教えてくれ、って……」
「ほんでワザワザ地元から俺来る言うたら男の恋人が来る言うてるようなモンやないか」
「まあそうやな……」


 細い裏道をいくつも曲がって、木戸に手を引かれてやってきたのはラブホテルだった。

「ちょ、木戸……」

 怯む太一にええから来い、と有無を言わさず連れられて、一室に入るとすぐスプリングのよく効いた大きなベッドに押し倒された。更にスプリングで跳ねる太一の身体の上に、木戸が覆い被さった。抱き締められ、四肢の自由が奪われる。



「太一クンは、どこ勤め?」
「え、俺?」
「法律事務所」

 中野を睨み付ける木戸の視線もモノともしない様子で、中野は話題を変えた。急に別の話を振られて慌てる太一を庇うように木戸が中野の問いに答えた。


「んじゃとりあえずカンパーイ。太一クンようこそ東京へ~」
「うわありがとー」

 全国にチェーン展開する居酒屋の一角。太一と木戸、そして中野の三人は、ビールの大ジョッキをガチ、と合わせた。木戸の勤める商社の同期で同じ独身寮にいる中野は、木戸の地元から木戸の友人である太一が遊びに来ると聞きつけて、夕食を同席したいと主張したとかで、とにかく太一とは初対面だった。

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