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主よ、人の望みの喜びよ(28)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写につき18禁です。よろすくおながいします。


「ん……、……」

 柔らかく綻んだ背後を、歩の指が出入りする。いつまでも指一本のまま増えない体積に、身体が焦れる。早く、ともう一度口にする代わりに、握った歩の猛りを緩く扱いた。

「ぁ……、慎治さん、もっとちゃんと解さねぇと……」
「んっ、……」

 歩が慎治の手から逃げるように腰を引き、同時に歩の指が体内から去って行った。その穏やかな刺激にすら背が粟立つ。

 ソファに寝て、と促され、慎治は官能に侵され重くなっていた身体を起こしてソファに上体を移動させた。歩が慎治の片足を取り、膝を立ててソファに乗せる。

「慎治さんずっと、触ってなかった?」

 足元から慎治を伺うように見ながら、再び歩が指をぐ、と挿し込んだ。

「っ、んっ、……触ってねーよ。元々、ウケじゃねんだ……っ」
「ん……そだね。俺だけなんだよね」

 歩は指を抜き挿しし、時折不意にぐるりと回して官能の一点を掠めながら、歩の指を飲み込む慎治の後孔に唇を寄せた。濡れた舌を這わせ、指を揺すって作った隙間から体内に唾液を送り込む。やがて指が動く度、くちゅ、と小さな水音を伴い出した。部屋に響くその淫猥な音に堪えきれず、歩の動きを制するようにその手首を握った。

「も……イイって歩……」
「ちゃんと解して、ちゃんと濡らせばって……慎治さんが」
「も……充分だって。お前余裕ねんじゃねぇのかよ」
「ねーよ。挿れたら多分、すぐにイく」
「イきゃイイじゃねぇかよ」

 ――歩。俺の身体を変えたの、お前だろ。

 掴んだ歩の手首を、強く引いた。そのまま床に押し倒し、歩の腹に跨った。

「年上に何度も言わせんなって」

 薄目で歩を見下ろして、唇を舐めた。少し驚いた様子の歩に口角を上げるのみの笑みを向け、後ろ手に歩の猛りを握る。

「慎治さ……ん」

 歩の先端を自ら後孔に宛てがうと、慎治はゆっくりと身体を落として行った。





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コメント
攻める受け♪
自分から行動する慎治さんは、やっぱり大人ですね♪
歩くんの罪悪感を思いやって上げてるのか、自分の方が待てないのか…
(=^▽^=)
久しぶりの二人のいちゃいちゃ、やっぱり良いです~
2008/06/01(日) 13:49 | URL | 蛍 #-[ 編集]
コメありがとうございます~vvv
やっぱり自分の書くエロには萌えられず
今回は更に自分で期待してたのに力がついて来ないので
もどかしく不甲斐無くヘコみがちなでして
いや毎回のことですがw
コメを頂けると本当に禿増されますぺかりんちょ☆
ありがとうございますm(_ _)m
はいっ!ドッチもです!
もう遠慮しなくてイイからあーもー早くしろって、みたいな(*´∀`)
読み込んでくださりすごいウレシスです(´Д⊂ヽ
もっと!もっともっと萌えなエロス目指して
がんがります!!!ありがとうございます!!
2008/06/01(日) 21:42 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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