慎治さんの吐息混じりの声が、鼓膜を通って俺の身体に沁み渡る。
それだけでぞくぞくと震えてしまいそうになるのを、そっと息を吸って堪えた。
「寝れるって、どんくらい?」
――今までスゲェ寂しかったし、我慢もしたし。
ふてた表情で、慎治さんに聞いてみた。
寄り添うだけなのか、ちょっとぐらいなら触ってもいいのか、もっと……もっと、なのか。
それだけでぞくぞくと震えてしまいそうになるのを、そっと息を吸って堪えた。
「寝れるって、どんくらい?」
――今までスゲェ寂しかったし、我慢もしたし。
ふてた表情で、慎治さんに聞いてみた。
寄り添うだけなのか、ちょっとぐらいなら触ってもいいのか、もっと……もっと、なのか。
慎治さんと一緒に寝ない夜を、四度過ごした。
慎治さんの熱は上がったり下がったりだった。日中、少し下がったと言って慎治さんが居間に出てきて俺と少し話して、でもすぐ寝室に戻る、みたいなことを繰り返していた。
昼間少し楽そうだったからもう治るのかもと思っても、また夜には高熱が出るらしく、俺が覗き込んでも慎治さんは気を失ったように眠ってて、俺を落胆させた。
慎治さんの熱は上がったり下がったりだった。日中、少し下がったと言って慎治さんが居間に出てきて俺と少し話して、でもすぐ寝室に戻る、みたいなことを繰り返していた。
昼間少し楽そうだったからもう治るのかもと思っても、また夜には高熱が出るらしく、俺が覗き込んでも慎治さんは気を失ったように眠ってて、俺を落胆させた。
慎治さんが横になったのを、部屋越し、気配で確認してから慎治さんに頼まれたものを買いに出かけた。
慎治さんのメモに書いてあった一通りのものに加え、ドラッグストアの店員に薦められたいくつかのものを買い終えて、物音を立てないように玄関に入る。
慎治さんのメモに書いてあった一通りのものに加え、ドラッグストアの店員に薦められたいくつかのものを買い終えて、物音を立てないように玄関に入る。
歩 : 33歳くらい・タチ
慎治 : 43歳(!)・元タチw
於:『天には栄え、すべての恋人たちに祝福を』で桑山×村上カプに会った日、あゆしん宅に帰ってからの寝室。
季節外れですいません(;´Д`)
「――しかしアイツらも長ぇな」
「?」
「さっき待ち合わせんとこで出会ったろ、アイツら」
「ん……?」
「俺の高校の同級生と、その当時の科学教師なんだけど、あいつら高校ん頃から付き合ってんだよ」
「……ふーん」
「高校卒業してからでもう25年だよ、在学中からだからそれプラス2年くらいか」
「……、……」
慎治心の声:「あー……なんかちょっとマズったか」(歩チラ)
「俺も」
「ん?」
「俺も、高校ん時から慎治さんと付き合ってるよ」
「ん、そだな」
「しかもさ」
「んー?」
「あの人たち、慎治さんと俺より年の差大きそうだから、俺らの方が長く一緒にいられる」
「ん、そだな……」(歩んぎゅ)
歩×慎治
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また急にこんな季節外れの脳内垂れ流しでスイマセンorz
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「?」
「さっき待ち合わせんとこで出会ったろ、アイツら」
「ん……?」
「俺の高校の同級生と、その当時の科学教師なんだけど、あいつら高校ん頃から付き合ってんだよ」
「……ふーん」
「高校卒業してからでもう25年だよ、在学中からだからそれプラス2年くらいか」
「……、……」
慎治心の声:「あー……なんかちょっとマズったか」(歩チラ)
「俺も」
「ん?」
「俺も、高校ん時から慎治さんと付き合ってるよ」
「ん、そだな」
「しかもさ」
「んー?」
「あの人たち、慎治さんと俺より年の差大きそうだから、俺らの方が長く一緒にいられる」
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その時ふと、空気が和らいだ。
「――悪ぃ。お前に感染(うつ)したくねぇってだけなんだけどな、俺だって……、……」
慎治さんはどんな表情(かお)をしてるんだろう。
言い淀んだ慎治さんの様子が気になって、視線を戻した。目が合うと、慎治さんはさっきまでの厳しい表情を少し緩めて、目元を笑みに細めた。
「――悪ぃ。お前に感染(うつ)したくねぇってだけなんだけどな、俺だって……、……」
慎治さんはどんな表情(かお)をしてるんだろう。
言い淀んだ慎治さんの様子が気になって、視線を戻した。目が合うと、慎治さんはさっきまでの厳しい表情を少し緩めて、目元を笑みに細めた。
「――歩」
寝室に一歩入った慎治さんが振り返った。一緒に寝室に入ろうとする俺を、強引ともいえるような強さでドアを引くことで遮って、その隙間から俺を見る。
慎治さんが、俺を拒絶する。
どうしていいのか分からなくて、体が動かなくなるのを感じる。
寝室に一歩入った慎治さんが振り返った。一緒に寝室に入ろうとする俺を、強引ともいえるような強さでドアを引くことで遮って、その隙間から俺を見る。
慎治さんが、俺を拒絶する。
どうしていいのか分からなくて、体が動かなくなるのを感じる。
ふと仕事の手を止めて、仕事部屋を出た。
冬の部屋に、俺一人。
低い太陽の日差しが部屋の深くまで届き、窓の外の寒さとは無縁のように床を暖かく照らしている。
一人の部屋には慣れてるけど、妙な胸騒ぎがして辺りを見回したちょうどその時、玄関の鍵が外側から開いた。
それができるのは、慎治さんだけ。
驚いて、壁に掛かった時計を見る。午後四時半。慎治さんが仕事から戻ってくるには早すぎる時間帯だ。
冬の部屋に、俺一人。
低い太陽の日差しが部屋の深くまで届き、窓の外の寒さとは無縁のように床を暖かく照らしている。
一人の部屋には慣れてるけど、妙な胸騒ぎがして辺りを見回したちょうどその時、玄関の鍵が外側から開いた。
それができるのは、慎治さんだけ。
驚いて、壁に掛かった時計を見る。午後四時半。慎治さんが仕事から戻ってくるには早すぎる時間帯だ。
「――これ、ください」
年に一度、電車を乗り継いで。
ヨーロッパの石畳とレンガ造りの建物を思わせる店。
俺は今年も、たった四つしか入っていないのに驚くほど値の張る小さな箱を買い求めにやって来た。
「ありがとうございましたー」
店員の明るい声と引き換えに、包みを受け取ってもう一度、確かめるようにディスプレイに視線を投げる。
その中身を口にする慎治さんを想像して、俺は微かに顔を綻ばせた。
年に一度、電車を乗り継いで。
ヨーロッパの石畳とレンガ造りの建物を思わせる店。
俺は今年も、たった四つしか入っていないのに驚くほど値の張る小さな箱を買い求めにやって来た。
「ありがとうございましたー」
店員の明るい声と引き換えに、包みを受け取ってもう一度、確かめるようにディスプレイに視線を投げる。
その中身を口にする慎治さんを想像して、俺は微かに顔を綻ばせた。
歩 : 26歳・タチ
慎治 : 36歳・元バリタチ
於:二人の寝室、ベッドの上。
(慎治を背後から抱きしめうなじ辺りくんくん)
「俺ね、……」
「んー……?」
「ちっせぇ頃好きな毛布あって、小学校も結構大きくなるまで……寝る時必ずそれ持って寝てたんだよね」
「……そか(きゅーん)」
「いっつも抱っこして、匂い嗅いで」
「……ん(きゅんきゅんぎゅんぎゅん)」
「こうやって(んぎゅ)」
「……」
「慎治さん、イイにおい」
(くんくんくんくん……)
(きゅんきゅんきゅんきゅん)
慎治は歩の『ライナスの安心毛布』(*´∀`)(ピーナッツ@SNOOPYよりw)
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「……そか(きゅーん)」
「いっつも抱っこして、匂い嗅いで」
「……ん(きゅんきゅんぎゅんぎゅん)」
「こうやって(んぎゅ)」
「……」
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