※そろそろ15禁でおながいします。
着たままだった尚大のシャツの裾から手のひらを差し入れ、尚大の背に直に触れた。張りのあるその肌を確かめるように背骨を辿ると、ゆっくりとしなやかに、尚大の背が撓(たわ)んだ。
僅かに身体を離し、見つめ合う。まだ涙を残す頬をそっと、尚大が拭った。
着たままだった尚大のシャツの裾から手のひらを差し入れ、尚大の背に直に触れた。張りのあるその肌を確かめるように背骨を辿ると、ゆっくりとしなやかに、尚大の背が撓(たわ)んだ。
僅かに身体を離し、見つめ合う。まだ涙を残す頬をそっと、尚大が拭った。
「……ごめん尚大。俺、重いよな……。それを知られたら、尚大はもう俺のとこに来なくなるかも知れないと思って……」
「うん、ごめん……ごめん位織さん。位織さんが何も言わねぇのを良いことに俺、何も見てなかった……。俺、位織さんにスゲェ甘えてきた」
尚大が、位織の背を撫でる。その優しい仕草に、今まで感じたことのない安堵のような、穏やかな感情の波が身体中に広がる。心と身体がゆったりと、凪いでゆく。
「うん、ごめん……ごめん位織さん。位織さんが何も言わねぇのを良いことに俺、何も見てなかった……。俺、位織さんにスゲェ甘えてきた」
尚大が、位織の背を撫でる。その優しい仕草に、今まで感じたことのない安堵のような、穏やかな感情の波が身体中に広がる。心と身体がゆったりと、凪いでゆく。
「尚大」
「……、……なに」
「尚大が、俺のことが必要だって。それさえ言ってくれれば俺は……」
尚大の心にまで届いて欲しい。
優しく、言い聞かせるように、言葉を紡いだ。
「……、……なに」
「尚大が、俺のことが必要だって。それさえ言ってくれれば俺は……」
尚大の心にまで届いて欲しい。
優しく、言い聞かせるように、言葉を紡いだ。
「尚大が好きだって言ってた、ナツメって子に新しい恋人ができるたび、好きだって言えないままその子を抱くたび、尚大は傷付いて。でもそしたら俺のところに来てくれたからね」
「位織さん……」
「ずっと、それで良かったんだ」
「じゃあなんで……」
尚大からの連絡を断ったのか。
どうして今までのままではいられないのか。
きっと尚大が一番聞きたかったこと。その答えは。
「位織さん……」
「ずっと、それで良かったんだ」
「じゃあなんで……」
尚大からの連絡を断ったのか。
どうして今までのままではいられないのか。
きっと尚大が一番聞きたかったこと。その答えは。
「位織さんはいつでも、こうやって俺を抱き締めてくれてたんだ、よね……」
「尚大……」
――そうだよ尚大、俺はいつでも。……尚大を待ってた。
位織を包み込むことさえできるその長身を。いつも、位織が抱き締めて癒してきた。そして、それが位織の喜びだった。
「尚大……」
――そうだよ尚大、俺はいつでも。……尚大を待ってた。
位織を包み込むことさえできるその長身を。いつも、位織が抱き締めて癒してきた。そして、それが位織の喜びだった。
俯せのまま肌を床に密着させると、まだ熱を孕んだままの身体にその冷たさが心地好かった。
疲労と、ここ数週間にも及ぶ不眠で、身体が重い。
ぼんやりと尚大を見上げると、位織の白濁で濡れた手を拭いもせずに、膝立ちで呆然と位織を見下ろすその視線とぶつかった。
疲労と、ここ数週間にも及ぶ不眠で、身体が重い。
ぼんやりと尚大を見上げると、位織の白濁で濡れた手を拭いもせずに、膝立ちで呆然と位織を見下ろすその視線とぶつかった。