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主よ、人の望みの喜びよ(12-13_歩)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写です。18禁でおながいします。

主よ、人の望みの喜びよ(12)(13)の歩視点です。
慎治視点と合わせてお読みいただけるとウレシスですv





「っく、……ぁっ、……」

 慎治さんの唇から、甘い声が漏れる。きっともうすぐ、慎治さんはイく。俺は慎治さんの中心から手を離した。慎治さんは、俺じゃなければこんなになんないんだろ? なのにどうして。

 慎治さんの気持ちは、一体どこにあるんだろう。そして俺の気持ちは?

 混乱、苛立ち、そしてもしかしたら憎しみ? それでも唯一俺が言える事は。

「慎治さん……っ」

 好き――。

 これが俺の、全てだ。なんだ、じゃあ最初から俺の気持ちは何も変わってない。変わってしまった慎治さんの気持ちなんか、俺に分かるわけない。慎治さん、イけよ。好きだよ、慎治さん。

「っぁ、っは、っ、んっ……」

 吐精を来した慎治さんの中が蠢いて、俺を奥へと誘う。慎治さんの身体が、一番いやらしくなる瞬間。俺はあっという間に持っていかれてしまう。

「っく、慎治さ……っ」

 最後に一度、ずん、と奥を突いて、慎治さんを待たずに俺は、慎治さんの中に出した。慎治さんもそのあとすぐ、俺を追うように、俺に突かれてイった。

 俺と慎治さんを隔てる、慎治さんの腕。その腕ごと、慎治さんを抱き締める。そして心の中で何度も伝える。――好きだよ、慎治さん。

 強く抱き締めても、何度好きだよ、と心で叫んでも、慎治さんからは何も返ってこない。この部屋にいるのが、俺一人なんじゃないかと錯覚するくらいの温度差。

 もう最後、なんだろう。俺はまた、諦めないとならない。こんなにも知ってしまった、慎治さんを。今まで重ねてきた想いを。




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