「っく、……ぁっ、……」
慎治さんの唇から、甘い声が漏れる。きっともうすぐ、慎治さんはイく。俺は慎治さんの中心から手を離した。慎治さんは、俺じゃなければこんなになんないんだろ? なのにどうして。
慎治さんの気持ちは、一体どこにあるんだろう。そして俺の気持ちは?
混乱、苛立ち、そしてもしかしたら憎しみ? それでも唯一俺が言える事は。
「慎治さん……っ」
好き――。
これが俺の、全てだ。なんだ、じゃあ最初から俺の気持ちは何も変わってない。変わってしまった慎治さんの気持ちなんか、俺に分かるわけない。慎治さん、イけよ。好きだよ、慎治さん。
「っぁ、っは、っ、んっ……」
吐精を来した慎治さんの中が蠢いて、俺を奥へと誘う。慎治さんの身体が、一番いやらしくなる瞬間。俺はあっという間に持っていかれてしまう。
「っく、慎治さ……っ」
最後に一度、ずん、と奥を突いて、慎治さんを待たずに俺は、慎治さんの中に出した。慎治さんもそのあとすぐ、俺を追うように、俺に突かれてイった。
俺と慎治さんを隔てる、慎治さんの腕。その腕ごと、慎治さんを抱き締める。そして心の中で何度も伝える。――好きだよ、慎治さん。
強く抱き締めても、何度好きだよ、と心で叫んでも、慎治さんからは何も返ってこない。この部屋にいるのが、俺一人なんじゃないかと錯覚するくらいの温度差。
もう最後、なんだろう。俺はまた、諦めないとならない。こんなにも知ってしまった、慎治さんを。今まで重ねてきた想いを。
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好き――。
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「っぁ、っは、っ、んっ……」
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「っく、慎治さ……っ」
最後に一度、ずん、と奥を突いて、慎治さんを待たずに俺は、慎治さんの中に出した。慎治さんもそのあとすぐ、俺を追うように、俺に突かれてイった。
俺と慎治さんを隔てる、慎治さんの腕。その腕ごと、慎治さんを抱き締める。そして心の中で何度も伝える。――好きだよ、慎治さん。
強く抱き締めても、何度好きだよ、と心で叫んでも、慎治さんからは何も返ってこない。この部屋にいるのが、俺一人なんじゃないかと錯覚するくらいの温度差。
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