2ntブログ

バックヤード・シンドローム(2)(R15)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
※15禁くらいは、あると思います(@天津木村w)


「入って来れたのか」
「うん」

 俺は入館証をちら、と慎治さんに見せた。

「ここ教えてくれた女の人」
「んー?」
「俺の事知ってるっぽかった」

 おかっぱみたいな、と俺が説明すると、慎治さんはああ、と頷いた。


「菅沼かな。お前そりゃ……こんだけ来てればみんな顔覚えるだろ」

 そうなんだ。みんな俺の事分かってんだ。そういえば俺が慎治さんの顔見に店に来る事、慎治さんは何も言わねぇけど。

「イイの? 俺来ても」

 職場でヘンに思われたりしねーのかな。

「何が?」

 慎治さんがあまりにも何でもない事のように聞き返したから、俺はそれ以上何も聞かずになんでもない、と答えた。

「慎治さん、休憩何時まで?」
「四時まで」

 言われて俺は慎治さんの腕を取って時計を見た。今三時十分。休憩は一時間って聞いてる。慎治さん、弁当食べるの超早ぇし。

「歩、休憩終わるまでいれんの?」
「うん」
「そか」

 慎治さんが、どこか意味深な笑みを浮かべて俺を見た。

「ここに誰か、来る事あんの?」
「今日はこの時間帯俺だけだよ」
「……イイの?」
「何が?」

 慎治さんがまたあまりにも何でもない事のように聞き返したから、俺は笑って慎治さんのネクタイを引っ張って、慎治さんの耳にキスをした。

「ん……」

 慎治さんがぴく、と肩を震わせて苦笑する。耳は慎治さんの弱い所。耳朶を甘く噛んで舌を這わせると、慎治さんから甘い吐息が零れた。シャツのボタンを一つ外して中に手を滑り込ませると、下着の上から突起を探って指で押した。

「おい歩……マジ?」
「何が?」

 さっきの慎治さんみたいになんでもない事のように返したら、慎治さんは笑って、念の為鍵掛けて来い、と言った。






←1へ / 3へ→


歩×慎治(高校生×リーマン)→(大学生×リーマン)につきましてはコチラ↓R18です。

メイン    →『雨がやんだら』
          『主よ、人の望みの喜びよ』

番外     →『十二月二四日、夜八時』
          『雨は幸福の色に染まり』

会話のみ  →『今日のピロートーク』
         『クリスマスイブの過ごし方』
         『ただそれだけの朝』
         『ささやかな望み』
         『不機嫌の理由』



にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
↑ランキング参加中す。よければポチっと押してクダサイ
書く意欲に繋がってます。





ハナさんよりイタダキーーッ! タイトル変更(゚∀゚)アヒャ


コメント
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://gerberahybridblog.blog.2nt.com/tb.php/359-bbcaa782
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © がっつりBL的。 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ