※15禁くらいはあるかもしれません。よろすくおながいいたします。
酔払いの介抱を装って、野田を抱き抱えるようにオフィスの数件隣のビジネスホテルに部屋を取った。部屋に入るとすぐ、野田をベッドに落とすように横たえた。その衝撃で漏らした小さな声と、跳ねる野田の身体。それだけで、全身の血が滾った。奪うように野田の衣服を剥ぎ取り、自らの衣服も脱ぎ捨てる。下着姿の野田の上に覆い被さり、唇を重ねようと鼻先数ミリの距離まで近付いたところで、野田の視線に囚われた。
酔払いの介抱を装って、野田を抱き抱えるようにオフィスの数件隣のビジネスホテルに部屋を取った。部屋に入るとすぐ、野田をベッドに落とすように横たえた。その衝撃で漏らした小さな声と、跳ねる野田の身体。それだけで、全身の血が滾った。奪うように野田の衣服を剥ぎ取り、自らの衣服も脱ぎ捨てる。下着姿の野田の上に覆い被さり、唇を重ねようと鼻先数ミリの距離まで近付いたところで、野田の視線に囚われた。
営業部と設計部はフロアも異なり、何もなければ穂積と野田が顔を合わせることはまずない。以前は社食で野田を見かけることもあったのだが、同僚に誘われ社外に昼食を取りに出る事もあり、あるいはそれは野田も同じなのか、たまに社食に出向く事があっても野田の姿を見かける事はなく、野田と最後仕事を共にして以来、野田には会えずにいた。
一人に、なった。
妻と子供達が出て行ったあとの4LDKの家は、残された野田一人には広過ぎた。二世帯を用意してくれた両親には平謝りに謝って、野田は広過ぎるその家を出て程近い単身者向けのマンションで一人暮らしを始めた。
妻と子供達が出て行ったあとの4LDKの家は、残された野田一人には広過ぎた。二世帯を用意してくれた両親には平謝りに謝って、野田は広過ぎるその家を出て程近い単身者向けのマンションで一人暮らしを始めた。
穂積洸介:28歳タチ・目下妻子アリ(と思い込んでる)男性に片思い(と思い込んでる)爆進中
巽慎治 :33歳元タチ・十歳年下の恋人とラブラブ同棲中
「あ、慎治さん。久し振りです」
「おー、穂積。マジ久々。横座る? お前どうしてんだよ。最近は良い恋愛してんの?」
「それはそれは仕事が手に付かないくらいの恋しちゃってますよ。慎治さんは相変わらず満たされてるっぽいすね」
「まぁ俺の方はいんだよ。マジ相変わらずだし。何お前、やっと本命と相思相愛?」
「いやそれが……。相手、妻子持ちなんで」
「は? 相変わらずだな。そのノンケ好きなんとかなんねーのかよ」
「人聞き悪い事言わないで下さいよ。『好きになった人がたまたまノンケだった率が高い』だけすよ」
「あーそかそか、分ぁった分ぁった」
「ホントっすよ? 俺は彼がノンケだから好きな訳じゃないすから」
「だから分ぁったって。で? また指咥えて見てるだけ?」
「いや、今回は……本懐は遂げましたよ。それが……それが凄くて……」
「あー? 素質アリなんじゃねーの?」
「かも知んねぇす。俺が初めてなのは確かっぽいすけど。弟がゲイだっつってたんで、受け入れやすかったのかも知れないすね」
「へえ……。身内だと理解されなきゃあとは嫌悪だから、その人の弟は理解されてんだろな」
「んー……そすかね」
「まあ……妻子アリだってんなら、程々にな。でないと痛い目見るかも知んねーよ」
「……そすねぇ……あ゛ー……」
「まぁまぁ。今日は俺が奢ってやるから。元気出せって。な?」
「うぅ……あざっす……」
「穂積お前……とりあえず鼻血拭けw」
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二人実は知り合いだった、とかだとオモロすなぁ
とか思い出したらこんな会話もしたんじゃないかなームハー、とか脳内垂れ流しす(*´∀`)
タイトルはらもリスペクトw
穂積洸介につきましてはこちら→ただ、それだけ。
巽慎治につきましてはこちら→歩×慎治
巽慎治 :33歳元タチ・十歳年下の恋人とラブラブ同棲中
「あ、慎治さん。久し振りです」
「おー、穂積。マジ久々。横座る? お前どうしてんだよ。最近は良い恋愛してんの?」
「それはそれは仕事が手に付かないくらいの恋しちゃってますよ。慎治さんは相変わらず満たされてるっぽいすね」
「まぁ俺の方はいんだよ。マジ相変わらずだし。何お前、やっと本命と相思相愛?」
「いやそれが……。相手、妻子持ちなんで」
「は? 相変わらずだな。そのノンケ好きなんとかなんねーのかよ」
「人聞き悪い事言わないで下さいよ。『好きになった人がたまたまノンケだった率が高い』だけすよ」
「あーそかそか、分ぁった分ぁった」
「ホントっすよ? 俺は彼がノンケだから好きな訳じゃないすから」
「だから分ぁったって。で? また指咥えて見てるだけ?」
「いや、今回は……本懐は遂げましたよ。それが……それが凄くて……」
「あー? 素質アリなんじゃねーの?」
「かも知んねぇす。俺が初めてなのは確かっぽいすけど。弟がゲイだっつってたんで、受け入れやすかったのかも知れないすね」
「へえ……。身内だと理解されなきゃあとは嫌悪だから、その人の弟は理解されてんだろな」
「んー……そすかね」
「まあ……妻子アリだってんなら、程々にな。でないと痛い目見るかも知んねーよ」
「……そすねぇ……あ゛ー……」
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巽慎治につきましてはこちら→歩×慎治
「兄貴の好きな人って、どんな人?」
「――え」
「付き合ってんだろ?」
「いや……」
「……その人に兄貴の気持ちは……?」
「言ってない」
「向こうからは?」
「……いや、具体的には何も言われてない」
「……」
「優子と別れてすぐだし、もっと落ち着いたら、どうするか考えるよ」
「――兄貴」
「……ん?」
「兄貴はずっと、俺の事ばっか考えてきてくれたけど」
「それは……ほんとにお前が大事だから」
「……うん。分かってる。でもそろそろ、兄貴自身のために行動しても良いよ。俺なら大丈夫だから」
「……そ、だな」
「俺は、てか俺も。いつでも兄貴の幸せが一番だと、思ってるよ」
「歩……」
「……ん」
「……お前。……そんなにたくさん喋る事、できたんだな」
「……慎治さんの影響かなw」
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「向こうからは?」
「……いや、具体的には何も言われてない」
「……」
「優子と別れてすぐだし、もっと落ち着いたら、どうするか考えるよ」
「――兄貴」
「……ん?」
「兄貴はずっと、俺の事ばっか考えてきてくれたけど」
「それは……ほんとにお前が大事だから」
「……うん。分かってる。でもそろそろ、兄貴自身のために行動しても良いよ。俺なら大丈夫だから」
「……そ、だな」
「俺は、てか俺も。いつでも兄貴の幸せが一番だと、思ってるよ」
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「歩」
グラスに残ったビールを空け、唇を舐めた。
「人を好きになるってこう言う事なんだな。初めて知ったよ。お前は……高校生の頃にはもうとっくに、こんな気持ちを知ってたんだな……」
『慎治さんは、俺の命だ』
きっぱりと言い切った、歩の言葉が思い出される。自分もそんな風に穂積の事を言い切れる日が来るんだろうか。
グラスに残ったビールを空け、唇を舐めた。
「人を好きになるってこう言う事なんだな。初めて知ったよ。お前は……高校生の頃にはもうとっくに、こんな気持ちを知ってたんだな……」
『慎治さんは、俺の命だ』
きっぱりと言い切った、歩の言葉が思い出される。自分もそんな風に穂積の事を言い切れる日が来るんだろうか。