ビジネスホテルの一室。ツインで取ったその部屋は当然のことだがベッドは二つだった。
「ベッド二つかぁ。もっとこう……ラブホとかそうゆうトコ行くんやと思てた」
太一は緊張した面持ちでベッドの縁に座りながらも、自分のイメージとのギャップに不平を漏らした。
「俺はまあラブホでも良かってんけどな。お前はコッチに残んねんから俺と二人で入るとこ、誰かに見られたらやっぱマズいやろ?」
「ベッド二つかぁ。もっとこう……ラブホとかそうゆうトコ行くんやと思てた」
太一は緊張した面持ちでベッドの縁に座りながらも、自分のイメージとのギャップに不平を漏らした。
「俺はまあラブホでも良かってんけどな。お前はコッチに残んねんから俺と二人で入るとこ、誰かに見られたらやっぱマズいやろ?」
やっとの思いで卒論を書き終えほっとしたのも束の間、次こそが最後の難関、卒論諮問。太一の選択していたゼミは質問内容の厳しさが有名で、諮問中答えに窮した学生が貧血を起こして倒れた、という逸話もあるくらいだ。春休みに入ったといってもまだ寒い大学の廊下を、太一は緊張した面持ちで諮問の待合室となっている教室に向かって歩いていた。
「……あ、木戸」
教室に入ってすぐ視界の真正面に捉えたのは今春一緒に卒業する木戸滉士(きど こうし)の姿。座って資料に目を落としていた木戸が太一の気配に端整なその顔を上げた。
――あと何回コイツの顔、見ることが出来るんやろ。ほんで卒業してしもたら――
「……あ、木戸」
教室に入ってすぐ視界の真正面に捉えたのは今春一緒に卒業する木戸滉士(きど こうし)の姿。座って資料に目を落としていた木戸が太一の気配に端整なその顔を上げた。
――あと何回コイツの顔、見ることが出来るんやろ。ほんで卒業してしもたら――
「ねーあーちゃん、あーちゃんはなんで慎治と一緒に住んでんの?」
「一番大事な人だから」
「ふーん……。じゃあオレあーちゃんと一緒に住みたい」
「なんで?」
「オレはあーちゃんが一番ダイジだから」
「…………」
「あ、サトルおまっ、また来てたのかっ? お前来すぎだろ。早く帰れっ」
「あ、慎治いたのかよ。うっせーな塾がこの近くなんだからイイだろ父さんにも様子見るように言われてんだからな」
「おまっ、慎治『さん』だろ生意気なんだよ。ほら、送ってやるから早く帰れっ」
「えーあーちゃんに送ってもらいてーよあーちゃん送ってよー」
「歩は仕事あんだから俺が送ってやるっ。早く来いクソガキ」
「ワーっあーちゃんっ! ワーっ(ズルズル)」
「…………」
****************************************************
主よ、人の望みの喜びよ(18)で一歳半だった歩の甥っ子、学(サトル)10歳。
父の影響下にてあーちゃんダイスキっ子に育ちますたw
歩28歳、慎治38歳wwww一緒住んでますwwwww
歩は仕事家に持って帰ってきてるか在宅の仕事に切り替えたか……考え中すw
サトルの話もぼつぼつ妄想中すv お会いできた際にはどぞよろすくおながいします。
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「ふーん……。じゃあオレあーちゃんと一緒に住みたい」
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「オレはあーちゃんが一番ダイジだから」
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「あ、慎治いたのかよ。うっせーな塾がこの近くなんだからイイだろ父さんにも様子見るように言われてんだからな」
「おまっ、慎治『さん』だろ生意気なんだよ。ほら、送ってやるから早く帰れっ」
「えーあーちゃんに送ってもらいてーよあーちゃん送ってよー」
「歩は仕事あんだから俺が送ってやるっ。早く来いクソガキ」
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*GALLERY*の紫江さんから!
三垣クンシリーズのヒロイン(ぇ)村椿タンのイラスト頂戴しまんたー!
禿 カ ワ ユ ス (;´Д`)ハァハァ
入部当初の初々しいツバキちゃんです!
これじゃ三垣を筆頭に部のみんなが落ちるハズす!(;´Д`)ハァハァ
マウスでお描きになってるってんだから驚きす!
紫江さんの高校生ズは色気垂れ流しでものすごいです!
紫江さん、ホントにありがとうございましたーーーーっ!!!
またぜひっ!(←)
↓三垣君シリーズです。
よろしければ併せてどぞ。
三垣君の苦悩の日々
続・三垣君の苦悩の日々
三垣君の苦悩の日々ZZ
三垣君の苦悩の日々・ファイナル(R18含む)
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「ん……」
目覚めたら、ベッドの中だった。身体を捻ろうと少し身じろいだだけで、情事の名残に背後が軋んだ。どうやってこの部屋まで来たのか、記憶がない。歩のヤツ、マジで飛ぶまでヤりやがった、と苦笑に身体を揺らす。背には歩の体温。慎治を抱き締める腕をそっと撫でて、泣きたいくらいの幸福を噛み締めるように目を細めた。
目覚めたら、ベッドの中だった。身体を捻ろうと少し身じろいだだけで、情事の名残に背後が軋んだ。どうやってこの部屋まで来たのか、記憶がない。歩のヤツ、マジで飛ぶまでヤりやがった、と苦笑に身体を揺らす。背には歩の体温。慎治を抱き締める腕をそっと撫でて、泣きたいくらいの幸福を噛み締めるように目を細めた。