普段は身も心も、変温動物を思わせるような冷たさを持ち合わせているお前。
お前がどんな風にウケネコ達をヤるか、今まで何度も見て知ってる。
誰を相手にしていても、眉一つ動く事はない。
そんなお前が。
昨夜俺に落としたのは、熱い吐息。
向けたのは、熱い眼差し。
俺には熱があったのに。
そんな身体でさえ、それらは肌を灼くように熱いと感じた。
その熱さに、その表情に、お前の下で俺は、確かに昂ぶった。
それなら。
俺の下でなら、お前はどんな表情を俺に見せる?
その吐息で、俺を昂ぶらせてみせろよ。
――今度は俺の下で。
お前がどんな風にウケネコ達をヤるか、今まで何度も見て知ってる。
誰を相手にしていても、眉一つ動く事はない。
そんなお前が。
昨夜俺に落としたのは、熱い吐息。
向けたのは、熱い眼差し。
俺には熱があったのに。
そんな身体でさえ、それらは肌を灼くように熱いと感じた。
その熱さに、その表情に、お前の下で俺は、確かに昂ぶった。
それなら。
俺の下でなら、お前はどんな表情を俺に見せる?
その吐息で、俺を昂ぶらせてみせろよ。
――今度は俺の下で。
中野聡士 : 恋人ができたばっかりの人。
ホヤホヤの恋人・淳汰は元バリタチ。
山井淳汰 : 恋人ができたばっかりの人。
ホヤホヤの恋人・聡士は現役バリタチw
******************************************
「ちょ、くっつくなって」
「だってさみんだもん。布団ちっせぇし」
「じゃ帰って自分の布団で寝ろよ」
「お前とくっついてたらあったけんだからくっつかせろよ」
「やっめろってぇのああもう、コラ」
「そんなにイヤなのかよ」
「嫌つか……ヤではねぇけど……」
「じゃいーじゃねーかよ」
「……あ、コラ当たって、わっ」
「やっぱくっついてたらヤりたくなってくるよな」
「あ、ちょ、聡士っ、やめろって」
「挿れてい?」
「んっ、ちょ、俺明日仕事、お前床っ、床で寝ろっ! ……ん、……(←)」
******************************************
聡士(中野)×淳汰
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「ちょ、くっつくなって」
「だってさみんだもん。布団ちっせぇし」
「じゃ帰って自分の布団で寝ろよ」
「お前とくっついてたらあったけんだからくっつかせろよ」
「やっめろってぇのああもう、コラ」
「そんなにイヤなのかよ」
「嫌つか……ヤではねぇけど……」
「じゃいーじゃねーかよ」
「……あ、コラ当たって、わっ」
「やっぱくっついてたらヤりたくなってくるよな」
「あ、ちょ、聡士っ、やめろって」
「挿れてい?」
「んっ、ちょ、俺明日仕事、お前床っ、床で寝ろっ! ……ん、……(←)」
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ブドウ味のロリポップ。
サトルのお気に入り。
サトルの口からはいつもピコピコ、白い棒が上下してる。
いつもサトルの口の中に入ってるそれに嫉妬したってわけじゃないけど、意味もなく調べてみたりもした。どんな種類があるのかとか、あのロゴは、ダリがデザインしたんだとか、食べもしないのにやたら詳しいって事は、サトルは知らない。
サトルのお気に入り。
サトルの口からはいつもピコピコ、白い棒が上下してる。
いつもサトルの口の中に入ってるそれに嫉妬したってわけじゃないけど、意味もなく調べてみたりもした。どんな種類があるのかとか、あのロゴは、ダリがデザインしたんだとか、食べもしないのにやたら詳しいって事は、サトルは知らない。
「中野さん」
「あ?」
アポ先への電話を終えて、受話器を戻したばかりの聡士に背後から声がかけられた。片眉を上げて聡士が振り返るとそこに立っていた総務の若い女が、不遜にも見える聡士の態度を恐れるようにびく、と一歩後ろに下がった。
「……S運輸の人が中野さんに荷物って、来られてます」
「S運輸?」
「あはい」
「ああどもっす」
S運輸と言えば聡士の恋人、淳汰が務める運送業者だ。けれども淳汰がここへ来る用件には何も心当たりがない。 意外に気さくな返事が返ってきた事にぽかんとするその女子社員を尻目に、まさかな、と聡士は業者が出入りする通用口へ向かった。
聡士が近付くと、通常総務が荷物を受け取るその通用口に立っていた宅配業者の青いツナギを着た男が顔をあげ、聡士ににっと笑いかけた。本当に淳汰だった。
「あーマジで淳汰? 何の用だよ。びっくりすんじゃねーかよ」
「昼飯持って来てやったんだよ。俺の分作るついでに」
紙包みをずい、と渡され、聡士は目を瞬かせながらも素直にそれを受け取った。
「えマジ? スゲェなお前。じゃあとで食うよ」
渡して満足したらしい淳汰は、すぐにじゃな、と流すような視線と笑みを残して忙しいのか小走りに去って行った。
「受け取り印は要らねーのね」
聡士は念の為携えていた三文判を指先でクルリと回した。
「あ?」
アポ先への電話を終えて、受話器を戻したばかりの聡士に背後から声がかけられた。片眉を上げて聡士が振り返るとそこに立っていた総務の若い女が、不遜にも見える聡士の態度を恐れるようにびく、と一歩後ろに下がった。
「……S運輸の人が中野さんに荷物って、来られてます」
「S運輸?」
「あはい」
「ああどもっす」
S運輸と言えば聡士の恋人、淳汰が務める運送業者だ。けれども淳汰がここへ来る用件には何も心当たりがない。 意外に気さくな返事が返ってきた事にぽかんとするその女子社員を尻目に、まさかな、と聡士は業者が出入りする通用口へ向かった。
聡士が近付くと、通常総務が荷物を受け取るその通用口に立っていた宅配業者の青いツナギを着た男が顔をあげ、聡士ににっと笑いかけた。本当に淳汰だった。
「あーマジで淳汰? 何の用だよ。びっくりすんじゃねーかよ」
「昼飯持って来てやったんだよ。俺の分作るついでに」
紙包みをずい、と渡され、聡士は目を瞬かせながらも素直にそれを受け取った。
「えマジ? スゲェなお前。じゃあとで食うよ」
渡して満足したらしい淳汰は、すぐにじゃな、と流すような視線と笑みを残して忙しいのか小走りに去って行った。
「受け取り印は要らねーのね」
聡士は念の為携えていた三文判を指先でクルリと回した。
抱き締める坂崎の腕に応えるように、陣内も坂崎の背に腕を回し、そして肩口に額を預けた。
「坂崎、……」
「はい」
僅かに横を向いて、陣内の視線がドアに向けられる。坂崎も陣内の視線を追って、入口へ視線を向けた。
「――鍵」
「……あ」
入ってすぐ、坂崎が後ろ手にかけたドアの鍵。故意に作った、密室。
「坂崎、……」
「はい」
僅かに横を向いて、陣内の視線がドアに向けられる。坂崎も陣内の視線を追って、入口へ視線を向けた。
「――鍵」
「……あ」
入ってすぐ、坂崎が後ろ手にかけたドアの鍵。故意に作った、密室。
於:某商社社食
中野(聡士) : 昨日恋人ができたばっかりの人。
ホヤホヤの恋人は元バリタチ。
木戸 : 夕べ中野(聡士)と一緒に飲んでた人。
聡士の恋のお悩みに答えを出してあげた人。
******************************************
「おい中野、昨日どうやってん」
「あ?」
「昨日飲んでた時かかってきた電話、例のヤツやったんやろ?」
「おー。木戸の言う通りだったよ。ありがとマジで。もうガッツリキターって感じ」
「なんやねんそれ」
「アイツ俺の事好きって」
「うっわマジ? ほんで? ヤられた?」
「いや俺が口説き落とした」
「わぁなんかめっちゃ想像できて嫌……スゲェなそいつマジで勇気ある……」
「あぁ?」
「ああいやマジでお前ん事好きやねんなぁ思って」
「まーな。もうマジでやめらんなさそだわ俺。今までどんな顔して男口説いてたんだっつうの。でも挿れたら即喘ぐようなウケネコとは全然違ってさ。俺に挿れられてスゲェ感じてんのに歯ぁ食いしばって声殺してもうな、堪んねぇよ。ずっと我慢してた分夕べ一晩中ヤってやったっつうの。ああでもまだなんか、あ、ヤベ」
「え、ちょお前まさか、もう頼むわ……(;´Д`)」
「今晩も行くから。木戸、悪ぃけど明日、俺の部屋入ってスーツ持って来てくんね? これ鍵な」
「ええマジで? もうそんなんやったら寮出て一緒に住んだらええやんけ」
「おうアイツにも相談して近々そうしよかとも思ってる。……っと俺一時にアポあんだった。じゃあな木戸、頼むな」
「ああおいっ、あーもーああくそっ、そっかー。ちょっと羨ましいやんけクソっ」
******************************************
中野は何の報告をしてるかと言いますとコチラ↓
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中野(聡士) : 昨日恋人ができたばっかりの人。
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木戸 : 夕べ中野(聡士)と一緒に飲んでた人。
聡士の恋のお悩みに答えを出してあげた人。
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「おい中野、昨日どうやってん」
「あ?」
「昨日飲んでた時かかってきた電話、例のヤツやったんやろ?」
「おー。木戸の言う通りだったよ。ありがとマジで。もうガッツリキターって感じ」
「なんやねんそれ」
「アイツ俺の事好きって」
「うっわマジ? ほんで? ヤられた?」
「いや俺が口説き落とした」
「わぁなんかめっちゃ想像できて嫌……スゲェなそいつマジで勇気ある……」
「あぁ?」
「ああいやマジでお前ん事好きやねんなぁ思って」
「まーな。もうマジでやめらんなさそだわ俺。今までどんな顔して男口説いてたんだっつうの。でも挿れたら即喘ぐようなウケネコとは全然違ってさ。俺に挿れられてスゲェ感じてんのに歯ぁ食いしばって声殺してもうな、堪んねぇよ。ずっと我慢してた分夕べ一晩中ヤってやったっつうの。ああでもまだなんか、あ、ヤベ」
「え、ちょお前まさか、もう頼むわ……(;´Д`)」
「今晩も行くから。木戸、悪ぃけど明日、俺の部屋入ってスーツ持って来てくんね? これ鍵な」
「ええマジで? もうそんなんやったら寮出て一緒に住んだらええやんけ」
「おうアイツにも相談して近々そうしよかとも思ってる。……っと俺一時にアポあんだった。じゃあな木戸、頼むな」
「ああおいっ、あーもーああくそっ、そっかー。ちょっと羨ましいやんけクソっ」
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陣内を先に通して資料室に入った坂崎は、後ろ手にゆっくりと、鍵をかけた。それでも静かな密室ではコトリとシリンダーが回る音が響く。陣内は振り返り、坂崎の見えない手元を見て、それから坂崎の言葉を待つように、無言で坂崎に視線を合わせた。
「陣内さん」
「ん……」
暗い衝動に駆られて陣内を連れて来たものの、何を言うべきか考えあぐね、口を開きかけて、結局何も言えずに坂崎はただ視線を彷徨わせた。
「陣内さん」
「ん……」
暗い衝動に駆られて陣内を連れて来たものの、何を言うべきか考えあぐね、口を開きかけて、結局何も言えずに坂崎はただ視線を彷徨わせた。
そしてもう一つ。
坂崎はフロアの出口に視線を馳せた。
坂崎と陣内の想いが互いに通じ合う以前、石田が陣内を連れて、そこから二人でどこかへ行くのを見た。その向こうは、石田が陣内に好きだと伝えるために陣内と石田が共に入った部屋、資料室へと続く廊下。結局石田はフラれたし、陣内に訊いてもその密室で石田と何もなかった、と答える。
けれども。
坂崎はフロアの出口に視線を馳せた。
坂崎と陣内の想いが互いに通じ合う以前、石田が陣内を連れて、そこから二人でどこかへ行くのを見た。その向こうは、石田が陣内に好きだと伝えるために陣内と石田が共に入った部屋、資料室へと続く廊下。結局石田はフラれたし、陣内に訊いてもその密室で石田と何もなかった、と答える。
けれども。
件名:元気か?
本文:坂崎は多分元気だろう(笑)
陣内さんは元気か?
俺みたいな出来の悪い新人の面倒見て
疲れでまた熱出したりしてないか心配だ。
俺はこっちでも人の世話になりながらなんとかやってる。
それにしても暑い(笑)
追伸
俺が出発直前に言った事、忘れてないよな?
仲良くな(笑)
本文:坂崎は多分元気だろう(笑)
陣内さんは元気か?
俺みたいな出来の悪い新人の面倒見て
疲れでまた熱出したりしてないか心配だ。
俺はこっちでも人の世話になりながらなんとかやってる。
それにしても暑い(笑)
追伸
俺が出発直前に言った事、忘れてないよな?
仲良くな(笑)
香水を一吹き、シーツに吹き掛けてテーブルに戻した。彼を抱いているような、抱かれているような、愛しい香りに包まれる。
その心地よさに目を細めて丸まっていると、携帯が着信を告げた。サイドテーブルに置かれているそれに手を伸ばし、通話ボタンを押した。
その心地よさに目を細めて丸まっていると、携帯が着信を告げた。サイドテーブルに置かれているそれに手を伸ばし、通話ボタンを押した。
一人の夜。
今夜恋人は仕事の都合で新幹線で片道三時間かけないと会いに行けない離れた地で眠る。
夕食は昨日恋人が用意しておいてくれたデリを温め直して食べた。近頃は二人の好みも和食中心になりつつあったが、今夜は久々の洋食だった。好物を揃えたのは、少しでも一人の寂しさが紛れるようにとの恋人の配慮なんだろうか。そう思うとそれだけで心が温かく満たされてゆくのを感じた。
今夜恋人は仕事の都合で新幹線で片道三時間かけないと会いに行けない離れた地で眠る。
夕食は昨日恋人が用意しておいてくれたデリを温め直して食べた。近頃は二人の好みも和食中心になりつつあったが、今夜は久々の洋食だった。好物を揃えたのは、少しでも一人の寂しさが紛れるようにとの恋人の配慮なんだろうか。そう思うとそれだけで心が温かく満たされてゆくのを感じた。